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6/29(金)「薔薇と白鳥」大阪公演 感想レポ

さて、本日「薔薇と白鳥」が千秋楽を迎えましたね。
全35公演、光君も高木君もそれからカンパニーの方々も、皆さんお疲れ様でした。

私は6/29(金)の「薔薇と白鳥」大阪公演に行ってきましたので、
今日はその感想を書きたいと思います。

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光君は2回目、高木君は初めての舞台ということで、始まる前から非常に楽しみにしていました!!
そして、観劇後……
光君も高木君も本当に良かったー!!カッコよかった!!!
まさにマーロウとシェークスピアがその場に生きているようでした。

(ただ、個人的に思うところもありますが……それは後で書いていくとして)
まずは「薔薇と白鳥」の魅力を絶賛していきたいと思います!

 

【良かったところ】
●役者陣の演技
先ほども書きましたが、とにかく光君と高木君の演技が良かったんですよ!
JUMPメンバーの中でも、特に役者経験が多い二人という訳ではないですが、
この芝居に関しては、二人ともちゃんと役の心情や立ち居振る舞いを自分の中にきっちり落とし込んでいたように思います。
少なくとも私の目から見ると、舞台にいるのは八乙女光高木雄也の二人ではない、
マーロウとシェークスピアなんだと感じる白熱の演技でした。

 

まず、マーロウ役の光君は、とにかく台詞量も膨大ですし、舞台の8割は出番がある役なので、稽古は大変だったと思います。
さらに、光君自身はほんわかしてムードメーカーな人なんですが、マーロウはその真逆のような性格で。
自己主張が強く、終始周りにイライラしている役なので、今までの自分にはないそのテンションを、ずーっとキープするのは大変だったと思いました。
でも、光君が演じるマーロウは、本当に凄かったんですよ。
芝居へのこだわりを熱く語ったり、ちょっと傲慢なところだったり、ウィルに素っ気なくあたったり、
くるくる変わる表情を、光君が一つ一つ丁寧に演じていて、まさにマーロウそのものでした。

 

特に、私が一番好きだったシーンがありまして。
それは2幕のマーロウがウィルに語るシーンで、「お前は俺を超える」という台詞があるのですが、
ここで光君、熱が入りすぎて、「お前は俺をっ、俺を、超える!」って、「俺を」を二回言う間違いをしたんです。
でも、この間違いが非常に良かった。
役に入りきらないと出てこない間違いだったと思いますし、演技がよりリアルになっていて、
おかげで、マーロウが抱える想いや熱がぐっと伝わってきました。

 

一方でシェークスピア(ウィル)役の高木君は、マーロウほど台詞量がある訳ではないけれど、
マーロウから「あいつは何を考えているかわからない」と言われるほどミステリアスな役。
ニコニコしているけど、実は裏で何か抱えてそうな怪しい雰囲気を抱えています。
この高木君の演技も非常に良かった!
普段は人懐っこい笑顔を振りまいているんですけど、ふとした瞬間に笑顔に影を落とすんですよね。
その演じ分けが見事で、ぐっとウィルの存在に惹きつけられました。

 

また、一幕⇒二幕になったことで起こる、ウィルの変化の演技も上手。
一幕は純粋にマーロウを慕うだけだった田舎の青年が、才能を開花させて、脚光を浴びることで、どこかふてぶてしさを感じさせるようになってまして。
「本当に同一人物なの?」と目を疑ってしまうほど、空白の3年間の時間を感じさせる演技でした。
初舞台でこんな演技が出来るとは、演じた役と同様、高木君自身も天才なのかと思わされるほどでした。

 

そして、マーロウとウィルが直接対峙する終盤のクライマックスは、非常に見応えがありました。
自分の意に反してローズ座爆破に加担させられ、最後まで一人思い悩むウィル。
また、劇場爆破の件を知り、自分の命が危うい目にあっても、2000人の観客とウィルを守ると覚悟を決めたマーロウ。
一人で佇むウィルのところへ、マーロウが駆けつけてくるのですが、
ウィルの悲痛な声とマーロウの必死な想いがぶつかりあい、鬼気迫る二人の演技が凄かったです。
この感動は、もう何と言っていいのやら、言葉には出来ないぐらいです。

 

何度も言いますが、舞台経験の少ない二人が、ここまで巧妙に役を演じきったのは賞賛に値すると思います。
本当に光君も高木君も非常に良かったです!


●360度回転する舞台仕様
ストリートプレイの舞台にしては、舞台が回転するというのは斬新な演出ですよね。
でも、この演出面白いなーと思いました。
わざわざ暗転しなくても、舞台が回転することで場面を上手く切り替えられているので、
気持ち的にも話にすーっとついていけるんですよね。

 

あと、結構立体的に作られているところも多く、角度によって見える風景が違いましたので、
同時に違う場面を演出することができる……これは画期的な方法だなと思いました。
特に一幕のラスト、マーロウとジェーンが話している背後に、フードの女とウィルのシーンを挿入したり、
二幕でもウィルが佇む様子を背後に、マーロウの最後を見せたり、
効果的にセットが使用されていたと思います。

 

普段舞台を見る時には、あまりセットの事までは意識しないんですが、
今回に関しては面白いなーと思いながら見ていました。

 

●緻密な時代考証
今回の「薔薇と白鳥」はご存知の通り史実を元に作られたフィクションですが、
実際の登場人物や作品はもちろん、当時の宗教や国家事情までよく緻密に掘り下げられており、面白かったです。
どうやら監修の先生も参加していたようですし、しっかりと研究されたことがわかります。

 

もちろん私の頭がアホなので、途中ちょっと理解できなかった部分もありましたが、
(特に途中の王権情勢あたり……ただでさえ難しい話が延々と早口で語られるので、前知識なしの私にはツライものがありました)
でもそれだけ緻密に設定を練ることで、舞台の根幹がしっかりと築き上げられていました。
舞台上で綴られるエピソードの数々から、まさに16世紀の生きたイギリスを感じられたように思います。

 


さて、ここからは先ほども書きましたが、少し辛口な意見になります。
(あくまで私個人の意見ですのでご了承ください)(心の広い方はよろしければお付き合い頂けると嬉しいです)

 【モヤモヤしたところ】
●終始滑舌が気になる
今回難しいセリフも多かったんですが、それにしては終始滑舌が気になるといいますか……
舞台特有の早口台詞も多かったですので、大事な場面で何と言っているのかわからなかったりとか……。

 

これは光君と雄也君だけでなく、他の役者の方にも感じたことでして。
もう少し全体的に改善してほしかったなーと思います。

 

まーでも滑舌悪い分、演技力でカバーできてたのかな?と。
それよりモヤっとしたのは次の点。

 

カタルシスがない
これ!私が一番この舞台にモヤっとしてるのは、まさにこれ!

 

まぁ、途中までは非常に良かったんですよ。
急に天才肌の新人が出てきて、自分の地位を脅かされ、焦るマーロウ。
マーロウに憧れ続けて、マーロウの才能を盗むことで、成功を収めていったシェークスピア
二人の友情からお互いへの葛藤、対立と、変化していく二人の関係を見ながら、
どちらの立場にも感情移入してしまって、ぐっと胸にこみ上げるものがありました。

 

ただ……ね、どうしてもモヤモヤしてしまうのが、ラスト30分の怒涛の展開。
いやいや、確かに舞台において、起承転結の「転」の部分を作ることは大事ですが、
それにしても「ローズ座爆破事件」は盛りすぎじゃないですか??
ここまでは、せっかく二人の関係を描いたリアルなドラマだったにも関わらず、
いきなり事が斜め方向に急展開しすぎて、ビックリしました。

 

特に、ウィルの行動の節々が納得いかなくて。
カトリック教徒とはいえ、一舞台人であり、数々の名脚本を書いたウィルが、そう簡単に2000人の観客の命を奪う側に回るのか?とか。
(↑それまではウィルの方が圧倒的に常識人だったのに、
急に「人を殺したら詩人としておしまいだぞ」とウィルに諭したマーロウの方が常識人になっててビックリした)
ウィルが爆破事件に手を貸したのは、ジェーンの命を盾に脅されているからということでしたが、
え?いつの間にウィルってそんなにジェーンを大切に想うようになってたの??とか。
ウィルがこういう暴挙に出た理由が薄くて……。
「ご都合主義な展開だな……」と白けてしまいました。

 

そのせいで、とにかくマーロウが可哀そうすぎて……。
何なの、マーロウ何か悪いことでもした??と思うぐらい。
劇中ではどんどん落ちぶれ、唯一の理解者だったジョーンは他の男と結婚し、挙句の果てに本人はウィルの才能の為に命を落とす……。
このマーロウの報われなさっぷりが泣けます。
せめて彼の最後の望みであった「エドワード2世」が上演される場面でもあれば、まだ大分印象が変わったんでしょうが……。

 

そして、ウィルもですよ。
最後は「生涯何作も書き続けた」という言葉で上手く締められていましたが、
師であり、ライバルであり、最高の友人だったマーロウを亡くしている訳で。
まさに悲劇な訳です。

 

にも関わらず、最後はナレーションで締めくくられるというね……。
舞台において、ナレーションでその後を伝えるのは、個人的に納得いかなくて。
それは演劇ではなく、もはやただの説明になってしまうんですよね。
その後のシェークスピアの活躍を描くにはもっと他に方法があったはず。
そしたら、同じ悲劇だったにせよ、もっと余韻が残ったはず。
何か時間なくなったので、急いでまとめてみたという唐突なぶつ切り感が強くて、
「え?これで終わりなの?」という気持ちになってしまいました。

 

とにかくマーロウにもウィルにも救いがなくて、二時間かけて壮大なバッドエンドを見せられた気分でした(涙)。
何だかもう少しカタルシスが欲しかったなーと思います。

 


と、ここまでマイナスな意見、大変失礼しましたm(__)m
個人的に最後の展開には未だにモヤっとしていますが、

でも総評してみると素敵な舞台だったと思いますよ!
先ほども書きましたが、特に役者陣の演技が素晴らしくて、

光君と高木君の魅力をじっくり確認できた作品でした!!

 

改めて薔薇と白鳥カンパニーの皆さま、千秋楽お疲れ様でしたー。
光君・高木君へ、いつか再び舞台のお仕事が来ますように。
二人の次なる活躍を心より応援しています!